本当の意味で安いスポーツカーって何?
価格が安いスポーツカーが安いんじゃないの?
はい、そこ違いますよ-!
スポーツカーを安く乗る方法
スポーツカーを安く乗るには3つのポイントを押さえる必要があります。順に説明させていただきます。
【ポイント1】中古車を買うこと
1つめのポイントは中古車を購入することです。新車で購入すると
- 本来その車が持つ価値以上のお金を払って買う
ことになってしまいます。それも知らず知らずのうちにね。真に「その車の持つ価値」というのは中古車市場に出回ってからの価格で決まります。基本的に自動車メーカーは利益を得るため
- 本来の価値より安い価格なんかで新車販売しません
それはなぜか?そんなことをすれば自動車メーカーに利益が全く生み出せないからです。
【ポイント2】希少性が上がること
以下の2点を抑えれば、スポーツカー購入時の出費を抑えることが可能です。
- 価格が安いタイミングで買う
- 価格が高騰すると予測できる車を買う
要約すると「安く買って高く売れ」という話です。
極端な例ですが、スポーツカー(トヨタ・86、日産・GTR)と普通車(トヨタ・プリウス、トヨタ・クラウン)の新車・中古車価格の関係を比較したことあります?
多くの人が乗る「トヨタ・プリウス」「トヨタ・クラウン」は中古販売価格が大きく値崩れしてます。10年も過ぎれば鉄○ズ同然の値段で売りに出されます。しかし例えば12年落ちの「日産・GTR」は全く値崩れしてない点に注目してください。こういうリセールバリューの高い車両を選べばトータルコストを押さえることが可能です。
スポーツカーを買うタイミングは、「13年目」に近いタイミングで買うのがおすすめです。この頃が最安値に近く、その後価格が上昇傾向にあります。そして突然、急上昇に転じる「25年目以降」が売却するのが最もおすすめです。
- 日本国内では、13年目以降の車両に対する懲罰課税がある
- 米国国内では、25年目以降の車両がようやく輸入解禁になる
13年目以降は毎年の自動車税納税額が15%増税されることが原因で中古車価格が下がる傾向にあります。また米国は25年目以降なら右ハンドルの日本車が輸入可能になるというルールがあり、25年を過ぎると米国内での人気が急騰します。
米国では「JDM」なる文化がヒットしており右ハンドルの日本車を改造して乗りたいマニアックな方が多くいます。大量の外人がドリフトのために日本のエビスサーキットへ旅行に来るというニュースを見かけた人も多いのではないでしょうか。
のちほどリセールバリューについて解説しますが、リセールバリューの落ちそうなスポーツカーを買ってしまうと、結局高くつきます。人気が出そうな車両を見極めておくことが重要です。
【ポイント3】維持費が安いこと
維持費に関しては申し訳ありませんが・・・少々割高です。
真の意味で安いスポーツカーとは、維持費が安い車両のことです。ミニバンと同等くらいの維持費のスポーツカーを選ぶとお財布にエコだと言えます。
またスポーツカーの部品はやや高額なものが多く、維持費が高くなる傾向にあります。ここをいかに安く押さえるかが重要になります。
主な維持費は
- ガソリン代(燃費性能による)
- 自動車税(排気量による)
- タイヤ代(タイヤサイズによる)
- 整備代(整備性による)
- 任意保険代(使われやすい用途による)
が挙げられます。
ガソリン代
ガソリン代は燃費性能に直結します。インターネットやカタログで確認せず、「実燃費」を探してください。Google検索で「S2000 実燃費」のように検索して調べると良いでしょう。カタログに掲載されている通称「カタログ燃費」より悪い数値が記載されていることでしょう。車種によって差が大きく異なるのでカタログ燃費を信じると痛い目を見ますよ。
自動車税
現状、自動車税額エンジン排気量(エンジンの大きさ)によって定義されています。
上記の早見表に加えて、13年目以降の懲罰課税の対象車は15%増額された額になりますのでご注意ください。
タイヤ代
スポーツカー購入時の落とし穴が「タイヤサイズ」を甘く見ると大きな出費になります。
- 大衆車:5万
- スポーツカー:10万
ほどの金額が2年ごとに出ていくことになります(1年1万キロで計算)。スポーツカーのタイヤサイズは大きく大きいタイヤほど値段が跳ね上がりますので注意してください。
整備代
整備代も大衆車とは異なり、高額になる傾向にあります。エンジンオイルの補給量が4リットル以上のスポーツカーに対して、大衆車は2リットルほどで足りることがほとんどです。エンジン排気量が大きいことが原因です。
また整備性の悪い車両は、整備の工賃が上がります。それぞれの車両には整備マニュアルが存在し、整備時の標準工数や工賃が定義されています。ミッドシップエンジンのスポーツカーは特に整備代が高額になる傾向にありますので注意してください。
任意保険代
スポーツカーの任意保険代は高額になる傾向にあります。一般道で無謀な運転をするスポーツカー乗りが多いためです。
例えばあなたがS2000で大事故を起こし、車両保険で直すと自分の保険代は大きく上がるのは当然ですが、他のS2000乗りの保険代にも影響します。毎年のS2000の事故数からS2000の保険料を決定するため事故率の高いスポーツカーは保険料が高額になりやすいです。
中古のスポーツカーを購入する場合は、保険会社と車両時価額で揉め、車両保険代がしっかり払われないというトラブルが頻発しておりますので、現状ですと車両保険なしのプランがおすすめです。対人対物無制限のプランに弁護士特約のみ追加するプランがおすすめです。
我が家の維持費の実例を紹介
左側がホンダ・S2000、右側が三菱・ミラージュの比較です。
ホンダ・S2000 | 三菱・ミラージュ | 備考 | |
車検代 | 6万/年 | 3万/年 | S2000:2年で12万円 ミラージュ:2年で6万 |
自動車税 | 4.5万/年 | 3万/年 | S2000:15%UP済 |
任意保険 | 8万/年 | 6万/年 | 車両保険なしプランでの 予想額を計算 |
駐車代 | 7万/年 | 7万/年 | 月5400円で計算 |
Eオイル、フィルター | 2万/年 | 1万/年 | 半年交換で計算 |
ミッションオイル | 0.5万/年 | 0.3/年 | 4年交換で計算 |
デフオイル | 0.5万/年 | 0.3/年 | 4年交換で計算 |
バッテリー | 0.7万/年 | 1万/年 | 2年交換で計算 |
その他消耗品 | 1万/年 | 0.5万/年 | クラッチフルード、 ブレーキフルード、 ラジエター液、 プラグなど4年ごとに交換 |
タイヤ | 5万/年 | 3万/年 | 2年交換で計算 |
ガソリン | 12.5万/年 | 6万/年 | S2000:12リットル/キロ ミラージュ:24リットル/キロ 年間走行距離:1万キロ ガソリン価格:140円 (ハイオクは150円)で計算。 |
合計 | 48.7万/年 | 31.1万/年 |
いかがでしょうか。そもそも自動車の維持費が高いということがわかりますか。スポーツカーの維持費はエコカーの1.5倍ほどで、スポーツカーであることが大きな負担ではないことがお分かりいただけたかと思います。
リセールバリューが上がると予想する、おすすめのスポーツカー11選
おすすめスポーツカーを紹介します。
- 今が買い時
- 今後も希少性が上がりそう
なスポーツカーを紹介します。主にハイパフォーマンスなエンジンが搭載された「走りに振った車」が高騰する傾向にあります。また
- メディアやレースでの活躍が目立つ車両
も人気が高まり高騰する傾向にあります。購入するベストタイミングと、その車の特徴も合わせて記載してます。
※燃費が悪い車も混ざっております。最後は「好き」という気持ちで乗り切る精神力も必要ですので維持費に関してはよく考えましょう。
ホンダ・S2000
1999年~2007年に製造された車なので、現在12~20年目の車両になります。実燃費は12キロ/リットルほどです。
2019年7月現在、ちょうど買い時、もしくは少し買うのが遅いくらいのタイミングです。 今後も継続的に値上がりすると思われます。
ヨーロッパの雰囲気に合わせてデザインされたボディと、9000回転まで回る本気VTECエンジンのギャップは凄まじいです。下道で渋滞していても乗るだけで楽しいし、外から眺めるだけで楽しいです。
S2000のことはS2000所有歴4年、自称「S2000極キモオタク」の僕が一番わかっているつもりです。中古車を探すポイントを下記の記事にまとめてありますので参考にどうぞ。
ただし僕が乗っているのはAP1-110型の2001年モデル。通称前期の中期型だ。スロットルはワイヤーだし吸気音センサーはエアクリボックスについてて精度がいまいちだしリアサブフレームも大幅修正前のものだから後期型AP2に比べて動きがナーバスさ。そのせいで自動車保険料率はなんと8だよ。8はAP1だけだよ。S15シルビア並の悪さだよ(笑)でも9000回転回る勾玉NAエンジン「F20C」は後にも先にもこのAP1にのみ搭載されたエンジンなのだ。インターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤー2000年~2004年までの5年間、賞を連続受賞したサラブレットエンジンがF20Cなのだ。リッター当たり125馬力を発生させるバケモノエンジンをよくホンダは作ったなあ。今でもこの125馬力/リッターというのは他に類を見ないほどの数値だ。フェラーリやポルシェとタメを張れる数値さ。シャーシについても当時ポルシェボクスターを唸らせたと噂の「ハイエックスボーンフレーム構造」のお陰でクローズドボディー並の合成を確立、シャーシ良しハンドリング良しエンジン良しのホンダ黄金期のFRスポーツカーなのだよ。そして実はS2000のトランスミッションについても@#%&’$();:。fだk;・・・ブツブツ・・・
ホンダ・NSX
1992年~2005年に製造された車なので、現在14~25年目の車両になります。実燃費は8キロ/リットルほどです。
2019年7月現在、ちょうど買い時、もしくは少し買うのが遅いくらいのタイミングです。 今後も継続的に値上がりすると思われます。
90年代に3リッターNAで280馬力に達した日本車は彼だけです。当時のホンダはF1グランプリでマクラーレン・ホンダ伝説を作り上げ、フェラーリやルノーから世界タイトルを奪ったメーカーに成長していました。そのホンダが持つ技術を全投入したエンジンとボディ、アイルトンセナが開発をサポートしたNSXは最高傑作といって良く、僕の中では世界遺産です。
トヨタ・86
2012年に製造された車なので、現在7年目の車両になります。実燃費は12キロ/リットルほどです。
2019年7月現在、ちょうど買い時、もしくは少し買うのが早いくらいのタイミングです。 今後もう少し値下がりしてから、値上がりに転じると思われます。
トヨタとスバルの共同開発車両であり、搭載されるボクサーエンジンの響きは何とも言えない陶酔感があります。また車両の重心が435mmという圧倒的な水準を実現、FRレイアウトのコーナリングマシンといえます。
軽くて低重心、FRレイアウト、エンジンが良いという点を満たす純スポーツカーです。
トヨタ・スープラ
1993年~2002年に製造された車なので、現在17~26年目の車両になります。実燃費は7キロ/リットルほどです。
2019年7月現在、少し買うのが遅いくらいのタイミングです。ワイルドスピードや湾岸ミッドナイト、SuperGTなど多くの活躍により人気に火が付いたため、値上がりが半端ない状態です。今が天井の可能性もありますが、これ以上価値が下がる可能性は低いと考えられます。
数々のGTドライバーが愛してやまないトヨタ・スープラ80。素直なハンドリング性能でドライバーと一体になれる面白さが堪らないようです。また搭載されたエンジン2JZ-GTEはトヨタ最高傑作と言えるでしょう。とんでもないパワーと音を出す耐久性に優れたエンジン、これほどチューニングベースとして浸透した車は他にはありません。
スバル・BRZ
2012年に製造された車なので、現在7年目の車両になります。実燃費は12キロ/リットルほどです。
2019年7月現在、ちょうど買い時、もしくは少し買うのが早いくらいのタイミングです。 今後もう少し値下がりしてから、値上がりに転じると思われます。
先のトヨタ・86と同じ解説となりますが、差を明確化するならば
- 4WDレイアウト
- サスペンションセッティングが違う
といった点になります。スバルはWRCラリー選手権で過去に大きな功績を残しており、ラリーのスペシャルメーカーです。BRZはラリー寄りの味付けがされていると考えてよいでしょう。悪路や悪天候に強いのがBRZです。
当然、車体が軽くて低重心、エンジンが良いという点を満たしており今後ますますの人気が予想されます。
スバル・WRX STI
2014年に製造された車なので、現在5年目の車両になります。実燃費は8キロ/リットルほどです。
2019年7月現在、少し買うのが早いくらいのタイミングです。 今後もう少し値下がりしてから買うと良いでしょう。
スバル伝統の巨大リアウィングがリアビューを挑戦的に演出しています。WRX STIは直列4気筒エンジンながら300馬力オーバーのEJ20エンジンです。そしてこのエンジンはスバル最後のエンジンというアナウンスが・・・。WRCラリー選手権で培ったラリー技術を投入した一台になっています。
男性ならこういう車好きですよね?メカって見た目をしていてとにかくかっこいいです。
三菱・ランサーエボリューション
本項で紹介するのはランエボ10についてです。ランエボ1~9まで様々なグレードが存在しますが全てリセールバリューが高く希少化しています。現状だと最も買い時な10にフォーカスを当てて説明させていただきます。
エボ10は、2007年~2016年に製造された車なので、現在12年目の車両になります。実燃費は8キロ/リットルほどです。
2019年7月現在、ちょうど今が底値で買い時のタイミングです。 今からが値上がりするタイミングだと思われます。
”峠の王者はランエボだ” 某アニメのセリフで有名ですがその通りですね。小柄なボディに4WDのトラクション凄まじい加速を誇るランエボは、峠では負け知らずでしょう。見た目はややコワモテ。後ろにつかれたら前の車は退きたくなるでしょう。
三菱も過去WRCラリー選手権で数多の栄光を手にしており、悪路や悪天候での走りに定評があります。峠や悪天候に強いランエボはオールマイティなラウンダーと言えるでしょう。
日産・シルビア
本項で紹介するのはシルビアS15についてです。S13~S15まで様々なグレードが存在しますが全てリセールバリューが高く希少化しています。現状だと最も買い時なS15にフォーカスを当てて説明させていただきます。
S15シルビアは、1999年に製造された車なので、現在20年目の車両になります。実燃費は10キロ/リットルほどです。
S15シルビアは軽量ボディながらハイパフォーマンスなエンジンを搭載し、最高出力は250psを誇ります。素直なハンドリング性能を持ち、SuperGT(前身の全日本GT選手権)では1999年~2001年まで3年連続でチャンピオン争い、2001年にはシリーズチャンピオンを獲得しています。サーキットでの速さはもちろんのこと、ドリフト車両のベースとしても注目されておりD1でも多くの車両が使用されてきました。
日産・スカイラインGTR
本項で紹介するのはR34についてです。スカイラインGTRは、R32~R34まで様々なグレードが存在しますが全て高騰、もはや高騰という言葉では済まないほど爆上げされており新車価格を上回る金額で中古車が取引されております。現時点で購入しても今後の高騰を期待することはできません。
しかしリセールバリューの良い車両を紹介する上で「日産・R34型スカイラインGTR」は紹介せざるを得ません。爆上げの理由は、ワイルドスピードや湾岸ミッドナイト、イニシャルDや全日本GT選手権、スーパー耐久など数々のメディア・レースに登場し、すべてのレースで好成績を収めていることです。R32~R34まで全てのスカイラインGTRに言えるのは生まれながらにしてサラブレッドであり、選ばれし特別な車だということです。
ぼくが最も好きな車が日産・R34型スカイラインGTRです。
ちなみに1999年~2006年まで製造された車で、現在13年~20年目の車両になります。実燃費は7キロ/リットルほどです。
日産・GTR
2007年に製造された車なので、現在12年目の車両になります。実燃費は7キロ/リットルほどです。
2019年7月現在、ちょうど買い時のタイミングです。映画やレースでの成績もすさまじく、今後間違いなく爆上げされる車両だと予測されます。
世界中の自動車メーカーがテスト走行に使用する難攻不落のドイツ「ニュルブルクリンク・ノルトシュライフェ」の市販車コースレコードを樹立して 、堂々たる登場をした日産・GTR。高額なポルシェが保持していたコースレコードを800万円で購入できる日産・GTRが塗り替えた当時、大きな衝撃が走ったのを覚えています。
その後GTRは一躍有名になり、日本国内のSuperGTなど数多くのレースで優勝しています。またワイルドスピードをはじめメディアでの露出も多く、人気に火がついています。
マツダ・ロードスター
本項で紹介するのはND型ロードスターについてです。ロードスターは、NA~NDまで4種類のモデルが存在しますが現状はNA型のみ高騰しています。NB型~ND型の高騰も今後予想されますが、まずはNB型に波が来ると予想されます。
マツダは特殊なメーカーです。NA型高騰の理由はマツダのレストアプロジェクトが始動したことに依ります。旧車の部品の供給は通常ストップします。マツダも例外ではなくストップせざるを得ませんでしたが、最近になってNA型の部品を再販しました。旧車ユーザを支援する動きを見せたのです。このようなメーカーはマツダを除いてほかにありません。
僕はマツダの企業姿勢を尊敬しています。
そんなマツダの販売するオープンカーがロードスターです。1980年代から世界中でロードスターブームを起こし、世界中で一番売れているロングセラーのオープンカーです。ND型ロードスターは登場したばかりでリセールバリューはまだ上がってこないですが、NB型、NC型は今がタイミングだと考えています。
軽くて楽しいロードスター。この機会にいかがでしょうか。
まとめ
では、まとめさせていただきます。真に安いスポーツカーを選ぶためには、以下のポイントを押さえれば大丈夫です。
みなさん、よいスポーツカーライフを送ってください。
ではまた!
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